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  • 執筆者の写真ゆかり

Vol.13 熊本県在住のみどりさん(HER2陽性、ステージ3Cの乳がん)

*ポッドキャストの内容を書き起こして記事にしています。読みやすさを優先して微編集を加えています。 *内容は、ポッドキャスト収録時点の話です。収録と配信までにはタイムラグがありますのでご了承ください。







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こんちわ(根治の輪)第13回のゲストは、熊本在住のみどりさんです。7歳と5歳の2人のお子さんのママです。元看護師で音楽療法士でもあって、現在は嫁ぎ先で家業である酪農の仕事をされています。


左胸に、ステージ3CのHER2陽性の乳がんが発覚したのは、2022年9月7日。リンパや鎖骨、首まで転移していたため手術不適応で、ドセタキセルを4回やった後に現在は分子標的薬の治療を3週間に1回続けられています。


直感を信じたことで乳がんの発見に至った話、終わりがない治療から生まれる乳がんの捉え方、看護師としてがん看護をしてきた経験がもたらした心の準備、仕事への情熱、心の声に耳を傾けることでこれからやっていきたいこと、自分のことを信じて褒めて上げて欲しいというメーセージまでたっぷり伺いました。


みどりさんのインスタアカウントは、@midori.k55 です。


それでは、熊本県在住みどりさんの乳がんストーリーをお聞きください。




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ゆかり:今回の「こんちわ(根治の輪)」のゲストは、熊本にお住まいのみどりさんです。よろしくお願いします。


みどり:よろしくお願いします。


ゆかり:わたしはみどりさんをインスタで見つけてさせてもらったんですけど、なんかみどりさんの心の中を、日記をのぞいちゃってるみたいな感じで。


いつもすごく本音を素直にそのまま書かれてて。すごく共感させてもらったりしてて、勇気づけられております。いつもありがとうございます。


みどり:ありがとうございます。


ゆかり:簡単に自己紹介をお願いしてもいいですか?


みどり:熊本県在住のみどりです。去年の2022年9月に乳がんの診断を受けました。タイプはHER2陽性、ホルモンは陰性、リンパ節転移があるステージ3Cです。


熊本に住んでるんですけど、7歳の女の子と、5歳の男の子のお母さんです。嫁いだところが酪農をしていたので、もともと働いてた看護師の仕事と兼業でやってたんですけど、病気をしてしばらくして働くのが難しくなってきたので、今は酪農一本でやってます。


ゆかり:ありがとうございます。それでも酪農をされているっていうのがすごいなって思ってしまう。


みどり:でも、それはやっぱり家の敷地内に牛舎も一緒にあるので。高齢のお父さんお母さんが仕事にくるので、その姿を見てると体調のいい日は行かないとなって、なんか責任感と罪悪感っていうか。


ゆかり:そっかそっか。なんか、でも看護師さんからの酪農の、そしてさらに音楽療法士の資格も持ってらっしゃるんですよね。音楽療法士はどのタイミングでとったんですか?


みどり:もともとは看護学校を卒業して看護師だったんですけど、4歳の頃からピアノをしてたのがずっと残ってて、なんか音楽使えないかなと思って。


看護師も好きだし、どうしようって思ったときに、あ、音楽療法しっていう仕事があるんだって気づいて、看護師をちょっとお休みしてから音楽科の大学を受け直しました。


ゆかり:すごーい。そっか、なるほど。じゃあ看護師さんをやりながら二足のわらじみたいな感じで音楽療法士としてのお仕事もしてたのかな?


みどり:そうなんです。音楽科を卒業した後、働いたところがALSとかパーキンソンとかキンジス重症心身障害児とか、ま、寝たきりの方の多い病棟だったから。


神経学の先生たちって音楽への理解がすごくあって。ピアノを持ち歩いて病室で弾いたり、リラクゼーションを兼ねて弾いたりいろいろやらせてもらってました。


ゆかり:それって、音楽に癒されるとかヒーリングみたいなのってご自身も乳がんがわかってから取り入れたりしてるのかな?


みどり:そうだな。プライベートの中ではそんなに音楽を聴くことはないんだけど、でもやっぱり車の中ではクラシックとかピアノの曲を聴いたり、子どもと一緒に歌う中でやっぱり音楽があるのとないのでは全然違うなって思いはしてます。


ゆかり:えっと、ちょっとじゃあ約1年前に乳がんが左胸に見つかって、発見に至った経緯はどういう感じでした?自分で見つけたのか、検査で見つかったとか。


みどり:9月に一応確定診断を受けたんですけど、7月の後半に流行りのコロちゃんになって。で、やっぱり休みがない酪農っていう仕事だから、熱が高くてもずっとそのまま働いてて。


で、腕を使ってたときにあれ、なんか腕が上がりにくいなって思って。家族は、わたしが42やから四十肩じゃ?とかって言ってたんだけど、なんか自分のなかでモヤっと思う部分、四十肩で片付けていいのかっていうのがなんかあって。


今すごく田舎に住んでて、熊本市に出るのが1時間近くかかるんだけど、8月ににお父さんを病院に送ることがあって。お父さんの受診の待ち時間にこっそり婦人科に行って検査してもらったら、なんかもう間違いないみたいな。


大学病院に紹介してもらって検査をして、生検したときに間違いないでしょうって。


ゆかり:そっか。でも、あれだね、そのときの自分の直感を信じで良かったね。


みどり:人生なんか直感が多くて。


ゆかり:直感型(笑)。


みどり:そう、直感型(笑)。なんか譲れないときがあります。


ゆかり:そっかそっか。その声をほんと聞いてよかった。えっと、ちょっと自分で、いやでもこれはそんな四十肩で片付けられるもんじゃないって思いはあったけども、でも乳がんって言われる可能性って考えてたのかな?


みどり:いや、始めは乳房がどうかあったわけでも全然なくって、肩が上がりにくいってのと、もともと副乳がでてて、脇のところにあるぽこっとしたやつ。


で、出産して授乳してるときとかもずっとあって。家族的に副乳がある家系だったから、副乳がんだろうって言われてたんですよね。乳がんより確率が小さいガンだから、なんでそんなのになった?と思いながら、副乳がんで大学に行ってます。


そのときは、エコーしても乳房には何もないっていわれて、時間が1週間経ってエコーしたときにはもう乳房、左の乳房にしこりがあるっていう話だったから。エコーでも見つけきれないものだったみたいです。


ゆかり:宣告を受けたときはどういう心境だったかな?


なんか、自分がやっぱり看護師っていうのもあるし、ずっとがん看護をしてたので、なんか見てきたし、無意識なんだけど、取り乱せない。


わかってるように、うんうんってうなづいて聞く癖が身体についてたんだろうね。自然に先生の話をそうなんですねって聞いて、あんまり聞いた時はショックとか。


まあ、婦人科でだろうっていう話を聞いてたから準備もできてたんでしょうけど。毅然ときてましたね。


ゆかり:でも、その後に、やっぱり看護師の顔みたいになったけれども、やっぱり自分一人になって、あーみたいなショックが実感として湧いたときってありました?


みどり:一番自分がそう感じたときは、もう生検も刺されて画像をじーっと見て、うんうんこれだねって思いながらやるぐらい平然だったのに。


帰りの車の中で一人になって運転して帰ってる時間が1時間近くあるんだけど、そのときに好きな曲を聴きながら、あ、この話をどうやって家族にしようかなって考えたときとか、誰に言おうかなって考えたときにやっぱり子どものことを考えたときかな。


突然に涙がでてきて、あ、まだくたばってられないんですけど!と思いながら。そのとき初めて感じた気がします。


ゆかり:やっぱり看護師としてお仕事されてきてるので、特にがん患者と向き合ってきてらっしゃるから、そういう患者さんを見てきて、自分が乳がんと向き合うときにこうしようみたいな。


これまで見てきた患者さんの姿勢に学んだりすることとか、そういうところに影響されて今自分はこうしてるなみたいなこととかってあったりするかな。


みどり:でも、個室病棟だったからターミナル期の方もけっこういて。


すごいむくんでるのを何時間かえてマッサージしたりとか、そういう看護もしてきてたから、あ、こういう風になるのかなとかは頭の中のイメージはあったから、脱毛も含めて。


治療で起こるべきこと、起こっていくことに対して心の準備はさせてもらえたのかなって思います。


ゆかり:見てきてるからね。ステージ3Cで、これはみどりさんの投稿を見たんですけど、やっぱ先生に鎖骨とかまで広がっているから手術はできませんっていうことを言われたんですよね、最初に。


みどり:そうです。左乳房は全部で、脇と鎖骨と首もだったから。首は細いし、結局切り取れる部分の決まり、可能部位があって。


で、それを越えてるってことと、どんなにがんばってギリギリまで取ったとしても、リンパは全然残らない状況になるから、その後の生活がぞうさんみたいに腕も腫れて、重いものどころから使えなくなるかもしれないって。


そういう日常生活のことを考えたときに、手術はしないほうがいいって主治医の先生からハッキリ言われて。


ゆかり:今の治療はどういう治療をしてらっしゃるんでしたっけ?


みどり:当初はドセハーパーとドセタキセルと分子標的薬のパージェタの予定だったんだけど、ドセの抗がん剤をやめて、4回でやめましたね。


4回でやめて、11月からは分子標的薬の2種類のみをずっとしてます。抗がん剤と同じ点滴感覚で3週間に1回通って。


ゆかり:そのお薬は効いてるから普通に生活ができてるって感じなのかな。普通に生活っていう言い方はおかしいかもしれないけど、副作用とかはなく。


みどり:分子標的薬は副作用がそんなになくって。むくむとかもなくって。ドセの副作用が抜けるのにすごく時間がかかったけど。


ゆかり:あれだよね、回数が何回っていうものではなくって、続けられるうちはずっと続けていきましょうっていう方針っていうのを投稿を見て拝見したんですけど。


なんかやっぱそういう状況だと、もしかたらガンへの向き合い方っていうのか、ガンをどう捉えるかっていうのがみどりさんはちょっと違う部分があるのかなって思って。


これから付き合っていくものじゃない?っていうときに、みどりさんが乳がんっていうものをどう捉えてるのかなと思って。


みどり:なんかやっぱりインスタとかでたくさん見てたけど、同じような治療の人って少なくて。


けっこうみんな術前抗がん剤をして、手術して、抗がん剤して放射線するとか。やっぱいろんな治療がある中で、なかなか手術しないでずっとし続けなきゃいけない人ってなかなかいらっしゃるないから、なんでだろうって思って。


何回も先生に聞いたら、やっぱり根治じゃないって。あなたの場合は根治はできないから手術で取り除けないから、付き合っていくしかないって言う話をされたときに、なんかガンを倒すとか、闘うとか、なんかそういう気持ちって疲れちゃうかなって思って。


あとは、病気になったときにたまたま知り合った方と話をしたときに、もともとはガン細胞だってあなたの細胞だよって教えてくれて。


もともとはあなただったけど、なんかの原因で怒ってるからこうなってるって。怒ってるものをあなたを細胞ひとつひとつはわたしだから、闘うとか、なくすとか、なんかそういう風な捉え方じゃなくって、ちょっと大人しくしててとか、わたしの身体が死んでなくなったらあなたも生きていけないのよって。


前に前に自分が進んでいけば、いつか振り返ったときにガンがもう小ちゃくなってるよっていう話を聞いたときに、あ、闘病生活とか、ガンと闘う、ガンがいなくなれとか、そういう表現じゃなくって。


ガンとともに生きていくっていうことは、いつもありがとう、大人しくしてくれてありがとうって言いながら生きていくほうが自分の気持ちも楽だなってことに途中で気がついて。だから、そういう考え方をしてます。


ゆかり:そっかそっか。でも、ほんと言葉なんだけど、すごいそれは共感できるというか。


わたしもなんか、闘うとか、闘病とか、こっちだとFUCK CANCERって言ったりするんだよね。がんなんてくそくらせみたいな感じの表現で、気持ちを奮い立たせるみたいなよかれと思ってそういう言葉になってうんだけど。


でも、なんかすごい違和感があったから、みどりさんのがん細胞も自分の一部でっていう考え方はそうだなって教えられたことがありました。


みどり:なんかひとつひとつになかなか言葉にすることは今までなかったんだけど、抜ける毛一本一本にもありがとうを言ってきたっていう本を読んで、今まで髪の毛いてくれてありがとねとか。


抜けた毛も、こんなにがんばってくれてたんだねみたいな。そういう一つ一つ心の中で思うだけでもいいし、それだけで細胞が喜ぶっていう話を読んで。なるほど、それはできるならやろうって。


ゆかり:言葉をちょっと変えるだけで全然違うもんね。自分の気持ち的にもちょっと楽になる。 


そっか。えっと、ドセタキセルを本当は何回とかって先生に言われたのかな?


みどり:いや、言われなかったです。


ゆかり:でも、やっぱり副作用があまりにも酷かったから4回でもうやめようかっていう話をみどりさんから先生に提案した感じだったのかな?


みどり:そうです。一回やって1週間くらい経つと必ず40度くらいでて、4日くらい出るから、38度と39度とかでて。


また次3週目に入ったらまたドセやっての繰り返しをぐるぐるやってたから。炎症があまりに高いときは入院もしてたし。


子どもも小さいし、なんかやっぱり主人が休みがなくて、365日牛の世話をしてる環境で、わたししかいないから、こんなベッドに寝ててどうなるの?みたいになって。


これドセやめてみたらどうなるんだろうって先生にちょっと相談しました。そうだねって。生活の質って考えたときに、わたしはこれは望んでないと思って。


子どものためにご飯を作って、美味しいって笑いながら食べたり一緒に遊んだりとかそういう生活を送りたくて向き合おうとしている自分と反してる気がして。


先生に提案してみたら、先生もじゃあそれでやってみようかっていうので分子標的薬だけに変更して。結局、検査をしても値が悪くなるわけでもないし、検査結果もいいから、そのまま分子標的薬で今に至ってます。


ゆかり:そっか。ちなみにそのドセタキセル4回と分子標的薬を続けていて、がんは小さくなってるのかな?


みどり:初めてドセと分子標的薬をしたときに、まあ、おっぱいは腫れてたけど、癌がいるから、薬の前から腫れてたんだけど、薬をしたその日の夜に陣痛以上のすごい痛みがきて。


で、胸を見ると、胸だけじゃなくて胸の下のアンダーの部分とかそこらへんまで大蛇がいるのってくらい波打ってるときが一晩あって。


痛み止め飲みまくったんだけど、それが良かったのか、他の人に聞いてもそんな痛みないっていうし、薬剤師さんに聞いてもそこまではあまり聞かないとかって言うけど、その波打ちの痛みがあってから痛みとかうずきとか違和感もなくなって。


で検査すると、全然うつらなくって。採血の腫瘍マーカーも一回目の治療が終わって2クール目が終わったときにすでに正常値に下がって。いい感じでいってます。


ゆかり:じゃあ、聞いてるんだね。分子標的薬は、今の副作用的にこれだったら3週間の1回のペースで続けてけるかなってかんじなのかな。


みどり:そうですそうです。もうその往復だけを考えて、普通の生活を送ろうかなって。少しずつ戻してます。


ゆかり:えっと、そう、乳がんになったことを最初にちょっとお話しがでたけれど、誰に伝えるかって、誰にどう伝えるか。


ただ、みどりさんのいらっしゃる環境的に特に田舎だし、酪農をやってらっしゃるっていうのもあって、勝手に伝わっちゃうみたいなコミュニティの狭さみたいな部分ってあるのかなって。みどりさんの選択肢じゃないみたいな(笑)。


みどり:そう、もうなんさま、すごく田舎で。ほんとにとうもろこし畑しかないような。ほんとに田舎なんて。やっぱその地域とかには仕方がないかなって思ってます。


じゃあ誰に言うかって悩んだときに、自分たちの生活で何か迷惑をかけたりとか、してしまう人が先かなって。


自分たちの家の中のことはもうひっちゃかめっちゃかでもいいから、とりあえず仕事とか子どもがなんかあったときに保育園には知っておいていただかないと理解が得られないしとか。そっちを優先しました。


ゆかり:そっか。ま、そうね、環境に応じてそれは考え方を変えなきゃってことだよね。でも、ご家族も義理のご両親、それから旦那さん含めずっと酪農のお仕事で忙しい、休みもないってなかで、サポートはあまり期待できない感じなのかな?


みどり:ないですね(笑)。


ないから、主人のお父さんお母さんにお伝えするときとか、近くにいるお姉さんに伝えるときは、わたしは抗がん剤をするから副作用できついのはしょうがない、でもそれは自分が耐えればいいからそこはいいと。


でも、子どものご飯とか子どもの世話とかも、なんせ子どもが寂しい思いをしなくていいようにちょっとサポートしてもらえたら助かりますって言う話はしました。


やっぱり田舎っていうのもあるけど、そうじゃなくても、やっぱり自分たちが経験してない分、なんて声をかけていいかわからないし、サポートしろって言われてもどうサポートすればいいのかとかわかんないから、結局 寝込んでた3ヶ月、まったく動けなかった3ヶ月は何もなかったかな。


ゆかり:え、じゃあ、もうなんかつらい中で家事もやり、お子さんの世話もやり。


みどり:酪農の仕事に行かなかっただけで、なんなら実家の夕食はわたしが作ってた。おかずをいつも届けてたんだけど、それを3日に1回に減らしたとか。


ゆかり:すごいな。そっかぁ。


あと、お子さんたちが告知された段階では6歳と4歳だったのかな。6際のお姉ちゃんと4歳の弟くんには話しました?


みどり:上の子は、すごく敏感な気質の子で、なんだろう、ハイリーセンシティブチャイルドって今けっこう流行ってるけど。


じゃないかなって思ってる時期があって、たぶん見ててもそれっぽいから、やっぱり何か特別な接し方をするわけじゃなくて、子育てしていく中で敏感だから不安にさせないように声かけとか接し方とかを心がけてて。


で、特に見た目も変わるし、気分の落ち込みがわたし自身もでてくるから、ちゃんと話をしとかないと逆に不安を与えちゃうなっていうのはすごくあって。


やっぱり子どもは集中力もないし、一人ずつ静かなところに呼んで、上の子にはやっぱり上の子がわかる範囲の言葉を選んで。


下の子は4歳のやんちゃな子だし、男の子だし集中力もないから、おてて握りながらほんとに簡単にだけど、「おっぱいにね、悪い爆弾があるから、爆弾が爆発しないように一緒にありがとうって言おうねって。大人しくしてくれてありがとう」くらいの感じで話をしました。


お薬を注射チックンしちゃうから、髪の毛が全部なくなってお坊さんみたいになちゃうけど、それを一緒に笑ってくれる?って。お母さん、髪の毛なくなったねって笑ってくれる?って言いながらお話しして。そしたら、わかったー!みたいな(笑)。


なんかそれでわかんのかなって思ったけど、治療に行く日は、「母ちゃん今日病院だから注射ちっくんがんばってくるね」って。


子どもたちより早く出るんですよね。そしたら、お胸に手を当ててくれて、「大人しくしててくれてありがとう。いってらっしゃい」っていつも言ってくれるから、たぶんなんとなくはわかってるんだろうなって。


ゆかり:子どもはそういうの察するてっていうか感じ取るよね、変化を。


みどり:なんか始めだけじゃなくって、長い付き合いになるから言い続けるようにはしてて。


ゆかり:たしかに。


みどり:同じ熊本の病気のお友達さんから「ママは海賊」の絵本を紹介していただいたので、それをお布団の中で寝るまえに毎晩読んだりとか。


母ちゃんこんなだったよねとかって子どもも言うから。そうだよーって。今はここだけどねとかって。そんな感じでお話しをしてます。


ゆかり:生活は、乳がんの治療を始めることでどんな風に変わったかな?


特にみどりさんの投稿をみていると、お仕事がすごく大好きなんだなって感じるし。最初に、インスタでポッドキャスト でお話ししてくださいって言った時も、酪農のお仕事の牛さんの餌をつくる大事な作業があってって話とかもしてくれて。


やっぱり熱意というか情熱というかをすごく感じさせられるんですけど、お仕事をおやすみしなきゃいけないっていうのは、生活面での一番の大きな変化だったかな?


みどり:そうだな。仕事が好きっていう意識よりも、やってから後から気持ちがついてきたみたいな感じではあるんだけど。


この仕事もどの仕事もだけど、この仕事してるって言わないとわからないし、ただの餌やりだけじゃないから。それをみんなに知ってほしいなっていう気持ちもあったりして。


全然病気と仕事は関係ないような気もするけど、それに興味を持ってもらって話を聞くと面白そうってインスタでも言ってもらえると、なんか牛のことも知ってほしいなとかって思ったり。


ゆかり:70頭いるんだよね。生き物のお世話ほど大変なことはないと思うし、でもそうやってみどりさんとかご家族ががんばってくれてるから、わたしとかわたしの子供達が美味しいミルクが飲めてるとかって思うと本当にありがたいなって思う。


今は、じゃあお仕事は酪農のお仕事に体調がいいときはでてるって感じなのかな?


みどり:そうだな。6月くらいからは朝昼夕でてたかな。子どもたちが今は夏休みだったりして家にいないとずっとお留守番になっちゃうから。


それは去年は平気だったんですよね。4歳でもずっと1人とか2人で子どもたちだけで家にずっといたけど、それが逆に2人が仲良くしてる時間だからいっかって思って、2人でお留守番をずっとさせてたけど。


病気して、一回のお留守番とはちょっと違うもんなって。なかなか一緒にいてあげないとちょっと辛いなって自分の中でも思って。ちょっと夏休みとかはあんまり酪農に行かなかったですね。


ゆかり:そっかそっか。


みどり:自分がしたいこととかしてあげたいこととかを優先しようと思って。


ゆかり:じゃあ今年の夏休みはお子さんと過ごす時間が増えた。


みどり:もう海とかプールばっかり。


ゆかり:いいね。暑いからね。なんかじゃあ、今は酪農のお仕事をするときはしてって感じで。看護師のお仕事はやめてらっしゃるんだよね。


みどり:そうなんです。小児科にいたんで、インフルとか感染症がたくさんくるから、雇ってくださってた先生方も免疫が下がる分、責任が追えないっていうので一回やめたんですよね。


でも、なんかやっぱり自分のなかでインスタ見てると、やりたいことをたくさんやってる仲間がいて。


酪農も好きなんだけど、何がやりたかったかなってずっと考えてたら、やっぱりなんかちゃんと音楽続けたいなとか。


看護師として人と接するのが好きだったなとか思ってきて。でも、それをどう家族に理解してもらおうかなーって今考えてるとこです。


(息子くんの生活音❤️)


ゆかり:うーん。そっか。   


みどり:大丈夫っすか、この声?


ゆかり:いいよいいよ、大丈夫だよ。


5歳児くんが賑やかだって。子どもの笑い声がバックでしますが、これもご愛嬌で(笑)。


なんかでもあれだね。乳がんになって、ま、立ち止まらなきゃいけない期間でもあるんだけど、いろいろ振り返る期間でもあるから、そういう意味では発見があったりして。


じゃあ、ご家族からは酪農100%みたいなのを求められてしまうんだけれど、そこをどうやってね。うーん。


みどり:家業として手がいることは重々わかってるし。大変なお仕事だってわかってるから、どっちを優先するか今の段階では自分でもわからなくって。


家族も納得できないだろうし、わたしもやりたいことはあってそれを主張したいけど、やった分、大変なこともわかってるからモヤモヤ中(笑)。


ゆかり:モヤモヤ中だね。それはそれでそういうときがあるのは自然だよね。答えがでてない。


みどり:そうそう。病気をしてなかったらずっとやり続けてるだけだったと思うから。  


自分が何をしたいって考えられる時間とか、気持ちができただけでもなんかやっぱりありがたいなって。病気して良かったことだなとは思ってます。


ゆかり:そうだ。なんか、ま、忙しいからみどりさんはお仕事もありご家族のこともあって。


生活への向き合い方とか、人生観、どう生きたいなみたいな考え方とかは乳がんになったことで変わった部分ってあるかな?


みどり:そうだな。変わったっていうよりは、もともと、ふと降りてくるこれしなきゃ!みたいな突発的な気持ちを過ごしてきたの、若いときとか結婚する前とか。


でも、子ども産んで赤ちゃんだったし、その期間にそういうのがなくなっちゃって、そういう自分じゃなくなって。


あ、なんか家族は休みなくて今も働いてるのに、子ども連れて自分だけ遊びに言ったら申し訳ないなとか。そういう気持ちでずっと何年か過ごしてきて。


病気になって、あ、なんかわたしやっぱりそれじゃいけなかったんだなって思って。たぶんだから、病気になるべくしてなったのかなって。


不健康な生活というか、食品も別に気をつけてたわけじゃないけど、作って食べるほうだったし。若いときには仕事で夜勤はしてたけど、遺伝でもなかったし、自分の中ではなるべくしてなっちゃったのかなって。


そういう自分の気持ちとか自分の心の声とかをちゃんと聞かないで何年も過ごしちゃったからって思えてしょうがなくて。


だから、病気になったことでそういう自分の今やらないと!とか、気になることとか、行きたいとことかやりたいこととか、そういうのを見逃さないようにしないといけないなっては思ってます。


ゆかり:うんうん。でも、それはすごくわかる。身体もそうだし、どっかで自分の心とかをないがしろにしちゃった。


あんまりそのときの気持ちを受け止めずに、ま、別に元気だしみたいな感じでやってきちゃった部分がって、でもそういうのもずっと蓄積されてるし。


そういう意味では、今回乳がんになったことで、そういう部分もすごく意識できるようになったっていうのはみどりさんと同じですごく良かったなって思う。


もちろん大変なこともいっぱいあるし、特にみどりさんも治療はまだ続くんだけれど、これがなかったら何も変わらずに現状維持でいっちゃってたかもしれないって思うと気づきは与えてくれたよね。


そう思う。最後に、これから乳がんの治療に向き合う女性にみどりさんが伝えてあげられることは何かありますか?


みどり:なんかみんな治療法は違うし、ネットで検索すれば情報がいろいろでてくるから、食品はこれ飲んで、サプリとか、悩む。


で、結局続かなかったら身体にいいはずなのになんで続けられないのわたし?みたいに責めちゃうこととかに凹んでしまうとか悩んでしまうとかあるかもしれないんだけど。


それはなんか自分のことをやっぱり信じで、自分のやること、思うことを信じであげてほしいなって思います。


なんか身体に効くって思えば、自分は続くだろうし、続いたひとつのことでも続けていけること。


がんばって続けてるじゃん、自分って思えるし。続かなかったら、あ、これは自分には合わなかったんだって。でもやろうとしただけですごいじゃんって褒めてあげてほしい。


泣いて凹んでネガティブな気持ちもそりゃ凹んでいいよ、泣いていいよってそんな自分を褒めてあげる、認めてあげないと、自分がかわいそうかなって思うので。なんか、いいことも悪いことも、なんでも褒めてあげて。


ゆかり:自分に優しくしたいね。


みどり:抗がん剤もしたくないなって思いながらも自分の命のことを考えたらやると思うんですよね。だから、嫌なのに、ようやっとるね自分ってなんでも褒めてあげてほしいなって思う。


ゆかり:たしかに、それとっても大事かも。治療していけばどうしてもできないこととかいろいろでてくるし、辛い時とか精神的にもあるけども、でも、できてることとか、やれてることに目を向けてあげるのは長く治療は続くから大事かなって思うね。


みどり:さぼたっていいし。家のことだって(笑)。ようやったからいいよ自分って。


ゆかり:ありがとう。みどりさんファンに早く聞いてほしいな。みどりさん、インスタ見てるとファンがいっぱいいるよね。


みどり:わたし言葉が下手くそなんですよね(笑)。


ゆかり:いやいや、そんなことないよ。


みどり:やっぱりなんか上手。おしゃべりが上手。声もかわいいね。


ゆかり:インスタの投稿すごく伝わってくるもん、全部。だからみどりさんファンがいるのはすごくわかります。


みどり:私自身がネガティブだから。


ゆかり:そう?


みどり:ネガティブなんです。でも、こういう考え方をしてるのは、考え方は変えられても性格は変えられないっていう言葉を中学校の先生に言われたことがあって。


考え方は変わるから、ネガティブになるけど、それを無理やり思い込ませてるような感じで。それで今だから。けっこう悩んだ時期が長かったですよ。


ゆかり:そういう時期を経て、今があるってことね。はい、じゃあ熊本県在住のみどりさんにお話しを伺いました、ありがとうございました。


みどり:ありがとうございます。


ゆかり:ありがとうー!





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