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執筆者の写真ゆかり

Vol.2 福岡在住のまりさん(HER2陽性、リンパへの転移あり)の乳がんストーリー

更新日:2023年7月27日

*ポッドキャストの内容を書き起こして記事にしています。読みやすさを優先して微編集を加えています。

*内容は、ポッドキャスト収録時点の話です。収録と配信までにはタイムラグがありますのでご了承ください。


「こんちわ」のインタビュー第1弾は、福岡在住のまりさんです。まりさんの乳がんのタイプは、HER2陽性タイプで、リンパへの転移があります。


2023年の3月中旬からEC療法を3回やったものの効果がなかったため、いまはパージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル療法をやられています。手術は年内予定だそうです。


まりさんは主治医の先生と決めた治療方針以外にも温活やマッサージをやられていて、いつも参考にさせてもらっています。


また、シングルマザーとして10歳の娘さんを育てていらっしゃいます。これまで本当にお仕事で忙しくされていた分、乳がんになったことで生活にいい変化もあったと話してらっしゃって、そういう考え方ができるのはとても素敵なことだなと思いました。


まりさんのインスタグラムのアカウントは、@mari_her2_2023です。


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ゆかり:こんちわポッドキャストのゲスト第1弾はまりさんです。私自身が乳がんだとわかって、同じように乳がんの治療に向き合っている人と繋がりたいなと思ってインスグラムのハッシュタグで見つけてフォローさせてもらいました。いつも彼女の発信に元気をもらっています。まりさん、簡単でいいので自己紹介をお願いできますか?


まり:まりです。福岡でネイリストをしています。シングルマザーで、いま9歳の娘がいて一緒に2人で暮らしています。


ゆかり:9歳って何年生ですか?


まり:いま4年生です。なので、今年10歳です。


ゆかり:治療を受けていて大変な時期、それこそ日常生活がままならないときもあるじゃないですか。10歳くらいの娘さんだったら、お家のこととか手伝ってくれたりとかってあるのかな?


まり:お掃除とかそういうのはしないんですけど、一応治療前にパスタの茹で方とか簡単にできるご飯とかを教えました。で、お腹が空いたときに自分で食べられるようにはしました。


ゆかり:なるほど。すばらしい。早くに自立するためのスキルが身につきそうですね。


まり:ですね。でも、体調が良くなってからキッチンをみるとゾッとしたりします(笑)。


ゆかり:あはは。ここで一体何が起きたの?って(笑)。


まり:そう。うわー!みたいな気持ちになるけれど、でもがんばったがんばったと思って。


ゆかり:そこはほめてあげないとですね。まりさんは年齢はおいくつですか?


まり:いまは35歳で、今年36歳になります。


ゆかり:乳がんだってことがわかった経緯を教えてもらってもいいですか。


まり:乳がん発覚は2023年の1月で、しこりに気が付いたのが2022年の夏くらい。ちょうど1年弱前くらいに気がつきました。で、やっぱりネットで検索するじゃないですか。


ゆかり:しちゃいますよね。


まり:そう。ネットでめちゃくちゃ検索して、動くし丸いから、なんかつまってるのかなってくらいに思っていたんですけど、2022年12月になんかどんどん大きくなってるなって。で、友達に言ったら即病院に行ってって言われて。でもなかなか仕事とかで行けなかったりして、12月に無理やり時間をつくって行ってみたら「この感じは良性でしょ」って言われたんです。


ゆかり:触診で良性っぽいと。


まり:そうですそうです。でも、一応生検してみようかって言われて。良性の腫瘍でも大きくなるタイプのものがあるからって。で、生検したら乳がんだったっていう。


ゆかり:でも、そのタイミングで生検して本当によかったですよね。普段からセルフチェックする習慣があったのかな?


まり:なんか、横に寝返りしたときに違和感があったんですよ。で、触ってみたらなんかしこりがあるなみたいな。で、どんどん大きくなってっていう感じです。


ゆかり:こわいですよね。じゃあ、別に痛みとか他に自覚症状はなかったですか?


まり:若干痛みがあるくらいで、たぶんしこりが大きくなるときに痛みが出てきてたんでしょうね。始めの頃は痛みはなかったので。


ゆかり:乳がんですって宣告されたのは先生のところで対面でしたか?それとも電話とかだったのかな?


まり:生検の結果が出たときに病院から電話がかかってきて、「結果を聞くのを早めにしませんか?」って。「あ、それってあんまり良くないんですか」って聞いたんですけど、直接先生に話してもらわないとって。年末はネイルサロンは忙しくなっちゃうので、1月に入ってから行ったんですよ。


ゆかり:わたしの場合は、検査とか早くに予約したいから先生が電話をかけてきてくれて電話で言われました。「残念なニュースがあります」みたいな。だけど、ぜんぜん実感が湧かなくて。まりさんは、どういうタイミングで自分が乳がんだって実感が湧きました?


まり:えっと、告知されたときは、しこりをとったら終わるぐらいな感じで言われたから、なんかそこまで実感がなくて。で、大きい病院じゃないと手術できないからって言われて総合病院を紹介してもらいました。で、行ってみて治療内容を聞いたときに抗がん剤っていうワードが出てきて、それでうわー、乳がんだみたいな。


ゆかり:なんかマジックワードですよね。抗がん剤って。でも、同じです。わたしも、そうか、乳がんか。じゃあしこりをとる手術をすればいいんだって勝手に思っていて。1年越しの治療になるとはまさか思っていなくて。だから、抗がん剤っていう言葉を聞いたときにすごくショックで。あ、あの髪に毛がなくなっちゃうあれかって。


まり:そうですよね。抗がん剤にはあんまりいいイメージがなかったんで。


ゆかり:まりさんの具体的な乳がんのタイプを聞いてもいいですか。


まり:HER2陽性なんで、ホルモンはなくて HER2のみのタンパク質を食べちゃって餌にして大きくなるっていう。だから、なんか+3だから進行が早いタイプです。


ゆかり:あと、きっと年齢もあるって聞くけれど。まりさんまだお若いから。


まり:なんかすごい急に大きくなって。2ヶ月くらいで体積8倍くらいまで大きくなりました。うそーと思って。


ゆかり:治療の流れはどんな感じで、今はどんな治療をされているんですか。


まり:総合病院を含めて3件まわったんです。で、先生と話して、術前化学療法から。EC療法から始まって、次にドセタキセルと分子標的薬の抗HER2薬でしこりを小さくして、それから手術です。そのあとは、抗HER2の薬、点滴を3週間に1回計十何回やってっていう感じです。


ゆかり:やっぱりタイプでお薬がぜんぜん違うんですね。でも、わたしも流れとしては似たようなものです。まず術前の抗がん剤治療をやって、しこりを小さくして手術をして、わたしの場合はER(エストロゲン)陽性なので、放射線治療をその後にするみたいな流れらしくて。まりさんは、手術はどうするかは決めていますか?全摘なのか、部分摘出なのか。


まり:先生には、いまの状態だったら全摘って言われたんですよ。で、小さくなって部分でいければ部分でしたいなって感じです。


ゆかり:じゃあお薬がどれだけ効いてしこりがどれだけ小さくなるかっていうところですね。今はどのお薬をしてるんでしたっけ?


まり:いまはドセタキセルと抗HER2です。


ゆかり:でも、それがすごく効いてるってたしかインスタで投稿されてましたよね?自分で触ってもわかる感じですか?


まり:そうですそうです。触っても本当になめくじに塩をかけたみたいに急激に小さくなって。


ゆかり:よかった。ひとつ思うのが、わたしはラスベガスに住んでいてこっちの病院で治療をしてるんですけど、しこりのサイズが小さくなっているかを確かめるのが触診だけなんですよね。日本で治療している方のインスタをみていると、エコーとかやって確認してもらえててなんでこっちではないんだろうと思って。


こっちで医師をされている日本人の方に聞いてみたら、そもそもオフィスにその器具が完備されていないらしくて。検査をするとなるといちいち紹介状を書いてもらったり、医療費がこっちは高いしって。日本だったら検査は自己負担が1,000円くらいで済むらしいんですけどそうじゃないから触診だけって聞いて、えーって(笑)。


まり:ちょっと気になりますよね。


ゆかり:触診だけで大丈夫なの?って思うけど。で、先生がおっぱいを持って定規みたいなので測るっていう(笑)。


まり:アナログですね(笑)。大丈夫なのかなって思っちゃいますよね。え、手術をする前はMRIとかCT検査とか受けるんですか?細かく見るために。


ゆかり:受けるんですかね。治療方針を決める前に全部一通りやっているけれど、どうなんだろう。こっちってなんかけっこう雑だから、どの辺まで手術前にテストするのかとか聞いてないです。


ただ、生検を胸とわたしはリンパにも転移しているので生検して、そのときにマーカー、手術するときに癌があった場所(抗がん剤治療などで消えている可能性があるため)がわかるように金属を入れておくのはしているので、それがたぶん目印になるらしい。


MRIみたいな検査とかはこっちがリクエストしないとデフォルトではないかもしれないです。でもわからないです、わたしも手術はたぶん2023年12月とかになりそうなので先の話だから。まりさんは手術はいつくらいって決まっているんですか?


まり:一応最短でドセタキセルは8月頭に終わるんですよ。で、長くみても9月末くらいに終わって、そこからどうするかっていう。


ゆかり:でもたぶんおやすみ期間がありますよね。抗がん剤のダメージから回復する期間というか。


まり:あー、たぶんあると思います。まだ詳しく聞いてないんですけど。


ゆかり:乳がんの治療を始めて生活で一番変わったこと?一番じゃなくてもいいんですけど、どんな風に生活に変化がありましたか?


まり:ネイリストをやっていて、お客さん相手だからなんか急に動けませんとかってなって迷惑をかけたら嫌だから、思い切って休業したんですよね。



で、今までって家にいる時間が本当になかったんですよ。だから、家にいるようになって娘と向き合えるようになったのが一番大きい変化かなって。


ゆかり:そうですよね。お家にいる時間が長い分、娘さんとのコミュニケーションをとる時間が増えたんだ。


まり:そうです。会話をする時間が増えたり。今までは帰ってきたらご飯を食べさせて寝てっていう感じでコミュニケーションの時間がなかったんで。それが一番よかったなっていう点です。


ゆかり:それはでも娘さんにとってもすごく嬉しいですよね。ママとの時間が増えて。


まり:そうですね。乳がんのこととか一応全部説明したんですよ。どういう病気でみたいな。で、そのときに仕事できんくなるけ家にいるって言ったら、病気のことより家にいるってことがすごく嬉しかったみたいで。喜んでました。


ゆかり:かわいい。お仕事ができないと生活はどうするんだみたいなのはあるけれど…・・。なんか英語で”Cancer gift”(キャンサー・ギフト)っていうらしいんですけど。


乳がんにかかわらず、がんになると周りの人との絆が深まったりとか、いろんなところからサポートがあったりとかっていうので得るものもあるみたいな考え方で。まりさんの場合は、家族との時間ですね。


まり:そうですね。今まで本当になかったんで、よかったと思って。


ゆかり:周りの方には乳がんだってことを最初から話しました?


まり:ですね。乳がんってなったときに、お客さんにまず話さないとって思って。それで話したら公にしてたほうがいいよって言われたんですよ。自分が持ってない情報とかもがんがん入ってくるからって。


やっぱりお客さんに言わないといけないっていうのが大前提だったので、インスタの仕事用のアカウントに書いて。そしたらいろんな情報を教えてもらえてって感じです。


ゆかり:うん。たしかに自分がオープンにすると、わたしの母もそうだったとか、わたしの友達もそうだったよみたいなのがすごくあって、なんか声を大にして言わないから近しい人が乳がんにならないとあまり聞かないけれど、蓋を開けてみるといろんな方が乗り越えているものだったりするから勇気づけられますよね。


まり:ですね。「10年か前に乳がんになって、でもちゃんと直ったよ」とかって連絡もいただけるので、オープンにしてよかったなと思って。


ゆかり:抗がん剤治療が一番大変だったとき、インスタでまりさんが治療後一週間くらいは日常生活もままならなかったみたいに書かれていた気がするんですけど。


まり:ECを初めて投与したときが本当に体に合わなくて。41度の熱が4日間くらいはぜんぜん続いちゃって。で、そのときは入院になったんですよ。たまたま娘が春休みで、治療だからって実家に預かってもらってたんですけど。


で、本当に仲良い友達が「心配やから家おっとき」って言ってくれて泊まらせてくれていて、そのときに発熱しちゃって。入院場所にフルーツを持ってきてくれたりもして。


ゆかり:ご実家は近いんですか?


まり:電車で1.5時間くらいのところです。


ゆかり:そうか。すぐに駆けつけられる距離ではないから、じゃあちょうどタイミングがよかったって感じなんですね。これまでに周りの方にしてもらったことで、これはすごく助かったとか、ありがたかったみたいなのって何がありますか。


まり:初めての薬のときは入院しなきゃいけなくて、アレルギーが出るかどうかみなきゃいけないので。そのときは母が一泊で来てくれて娘をみてくれたので助かりました。


ゆかり:精神的にも違いますよね。誰かがいてくれるって。もうすぐ10歳だからある程度自分のことはできるにしても、やっぱり子育てと治療するのは大変だと思うんですが、どうされてますか?両立できている感じ?


まり:あー、ぜんぜんできてます。やっぱり仕事をしているときのほうが時間がなかったんで、今の方が両立できている感じはすごくします。


ゆかり:でも浮き沈みはありますよね、治療によって。


まり:そうですね。抗がん剤で熱が出たときとかはきついからあたっちゃったりするんですよ。で、やっぱり動けないから寂しい思いをさせちゃってるんで、そのときはちょっと癇癪をあげたりとかするんですけど。そういうときはわたしのメンタルも沈んじゃうんですけど、基本は時間に余裕があるからけっこう余裕な感じです。全体的にみると。


ゆかり:そっかそっか。それだけ前はお仕事を忙しくされていたってことですね。


まり:忙しかったですね。月に2回休みがあったらいいなって感じだったんで。ネイルと、あとメイクの仕事もしてるんで、あとネイル講師とかもやっていたので。


ゆかり:すごく大活躍ですね。ご自身のなかで、じゃあこの期間はおやすみにするみたいな期限は設けてますか?それとも未定?


まり:未定な感じです。ひとまずおやすみで、いまは手が鈍らない程度に仕事をいれたり。融通がきく友達限定とかなんですけど。


ゆかり:でもきっとあれですよね、まりさんにお願いしたいっていうお客さんがついてるだろうから、まりさんが復帰したら帰ってきます!みたいな人が多そう。


まり:どうなんですかね。でもなんかそこら辺はあまり気にしてないかもです。来てくれる人だけ来てくれたらいいかなと思って。始めの頃は復帰したときにどうしようみたいな不安があったんですけど、なんかやっぱり残ってくれている人はすごく大切にしたい人ばかりなので。


ゆかり:いいですね。さっきの抗がん剤治療の副作用の話に戻ると、やっぱり熱が一番きつかった感じですか?


まり:あとは吐き気ですね。EC療法のときは吐き気と、ご飯が食べられない、動けないで廃人になる感じだったんで。それはちょっときつかったですね。


ゆかり:その状態がどれくらいの期間続くんですか?


まり:1回目は打って1週間まるまる動けない感じで。で、2回目とかはピークが3日間とかそういう感じで。2回目から量を減らしてもらったんですよ。


ゆかり:普通はたぶん同じ量を投与していれば回数を重ねれば副作用が軽くなるってことはないのかなって思ってたんですけど、じゃあ量を減らしたから副作用も短い期間で済んだってことかな。吐き気止めのお薬とかを飲んでも常に気持ち悪い感じ?


まり:ですね。常に気持ち悪い感じで、内臓が機能していない感じがすごくしました。それで体も動かないっていう感じでした。


ゆかり:何が喉を通る感じでした?飲み物とか?


まり:オレンジジュースとフルーツとかですね。


ゆかり:ちなみにわたしの専門医の先生はどっちかというと古い方針の方なのかもしれないんですけど、フルーツとか生のものは食べないでって言われていて。必ず火を通してねって。フルーツだったら皮を向いて食べられるもの。


抗がん剤で免疫力が下がってるから、たとえばスーパーでそのフルーツを誰が触ったかわからないからって。それはまりさんは言われなかったですか?


まり:言われてないですね。免疫力が下がっているときは、お刺身とかはやめておいてって言われました。先生によって違うみたいです。グレープフルーツはダメって、抗がん剤が効かなくなるって。


ゆかり:そうなんだ。ちなみに先生との相性はどうですか?


まり:今の先生はすごく相性がいいって勝手に思ってるんですけど。めちゃくちゃ説明してくれるんですよ。気になったことも親身になって話を聞いてくれるんで。


で、総合病院ともうひとつ手術が本当にうまいって言われている病院があって、そっちは怖かったり相性が悪かったり。聞いたことに対してお門違いな答えが返ってきたり。


ゆかり:じゃあ3人の先生に会ってるんですね。そのなかで今の先生なんだ。そうやって比較する対象があると相性の良し悪しがわかりますよね。この人だったら信じられるし、ついていけるって。


まり:そうですそうです。メンタルで一番支えてほしかったんで、わたし的には。


ゆかり:なるほど。寄り添ってくれる感じなんですね。


副作用で髪の毛が抜けるじゃないですか?わたしはパクリタキセルっていうお薬をまず12回やって、その後にACが4回なんですけど、昨日5回目をやってきたばっかりで。


さすがに地肌がすごく見えてきてるから今晩とか明日にでも剃ろうかなと思ってるんですけど。まりさんはどうしましたか?


まり:わたしは抜けてきたタイミングでちょうど入院だったんですよ。で、帰ってきてすぐくらいに剃っちゃいました。信頼できる友達にお願いして剃ってもらいました。


ゆかり:気持ち的にどんな感じでした?


まり:なんか抜ける前のほうが「あー、抜けるんかな」とか思ってたんですけど、抜けてしまったら「あ、こんなものかくらいな」。どうせ生えてくるしなって。


ゆかり:素晴らしい、その考え方。その切り替えができるのは大事ですね。


まり:なんか別に一生生えないわけじゃないしいっかなって。それより、内臓が悪くなったりとかそっちのほうが心配だったんで。


ゆかり:そっか、より深刻な悩みがあったから髪はまあいっかみたいな(笑)。


まり:ぜんぜんいいやって(笑)。


ゆかり:わたしはここ一週間くらいすごく抜けてくるし、髪の毛を洗う頻度も減らしてるけど、なんかついつい「この週末はお友達と遊ぶ予定があるから」「あ、人と会うから」とかって予定をベースに、そのときにいつも通りの自分でいられるか、見た目が変わってないかみたいなことを考えちゃって。子どもの友達とのプレイデートとかだから怖がらせちゃわないかなとか。


でも、その間もどんどん抜けるから精神的にきていて。抜けるのをただ待っている時間を自分で伸ばしてしまっていて。でも、いいやって思って、今夜か明日、子どもが剃りたいって言ったら子どもに剃ってもらおうかなと思って。男の子2人だから遊び感覚でやりたがるかなって(笑)。


まり:そっか、男の子2人なんですね。すごいですね。


ゆかり:上が5歳になったばっかりで、下がもうすぐ3歳です。


まり:やんちゃ盛りですね。


ゆかり:でも、まりさんがおっしゃっていたみたいに、他に大きな悩みがあると小さいことが気にならないみたいなのと同じで、子どもたちがいてすごく忙しくしなきゃいけないから、くよくよするとか悩む時間がない、いい意味で(笑)。


まり:そっちに集中できるから。


ゆかり:これまで治療をしてどれくらいの期間になりました?


まり:2023年3月の半ばからなんで、ちょうど3ヶ月ちょっとですね。


ゆかり:その間で、精神的に一番辛かったなとか、こういうとき参ってたなみたいなのってどんなときでした?


まり:やっぱり熱がでたときに子どもが癇癪あげちゃうことが一番きつかったかなって。どうしてあげることもできないから、ごめんて言いながら。あとは別にそこまでメンタルはやられてないかもです。


ゆかり:素晴らしい。でも、それはそうですよね。自分も息するのが精一杯ぐらいのときに癇癪をおこされたりぶつけられても受け止められないですよね。とはいえ相手は10歳だしね。


まり:どうしたらいいみたいな。そのときはちょっと泣きました。もうやめてーみたいな。


ゆかり:これまでに抗がん剤とか先生の治療方針でやっている以外に、まりさんは温活とかマッサージとかされていたりするのをインスタで拝見しているんですけど、具体的に何をされているかを聞いてもいいですか。よもぎ蒸しとか?


まり:最初に針とかいろんなところに行ったんですけど、どこに行っても身体が冷たすぎるって言われて。よもぎ蒸しは治療が始まる前に週1〜2でずっと行ってたんです。


治療が始まる前にがん患者さんがよくいらっしゃるっていうサロンがあって、そこにひまし湯パックとか動脈マッサージとかそういうので温活したり。


あと、本当に周りに恵まれて、サロンをされている方があたたまる赤外線マットみたいなのを貸してくださって、それ1年くらい貸すからって。で、いま寝る時は足からあったまるようにしたりとか。


ゆかり:あ、わたしもそれは針で言われました。こんなに冷たい人は初めてですって(笑)。どれくらいの頻度で行くんですか?体が常にあったまっている感じはしますか?


まり:ひまし湯とか動脈マッサージは抗がん剤のワンクールに1回ずつ。


ひまし湯は家でもやってます。ひまし湯をシートに垂らして肝臓がある右脇腹に貼って、遠赤外線のお腹をあたためるやつで巻いて1時間〜1.5時間で汗をかく。それは3日間やったら1週間お休みするサイクルで。


いま4ヶ月くらいやってるんですけど、だんだん老廃物が出やすい身体になってめちゃくちゃ汚いのが出たーって。


ゆかり:でも汚いのが嬉しいですよね(笑)。目に見えていいですよね。


まり:やっぱり東洋医学からしたら、冷えが一番の万病みたいな感じだから。とりあえずそれを良くしないといくら良くなってもまたなるよみたいな感じで言われたんで。


ゆかり:あと、まりさんはいつもめちゃくちゃ健康的なご飯をインスタで投稿されてるんですけど、いつもすごく彩もいいし、品数も多いしみたいな。娘ちゃんといつも美味しそうなもの食べてるなーって。食生活で気をつけていることとかはありますか?


まり:とりあえず調味料は全部変えたんですよ。なるべく添加物が入っていない昔ながらの作り方のものとか。お塩は天然のミネラルが入ったものとか。あと雑穀まりより玄米がいいって聞いたんで玄米をなるべく食べるようにしたり。暇なんで作りすぎちゃうときとかあるんですけど(笑)。


ゆかり:作り置きでまた明日もこれでみたいな。治療をしながら、いまやられていることでこれは本当におすすめみたいなものはありますか?特にやって良かったこと?


まり:やってて良かったのは、たまたまいい先生に出会って、その先生の技術向上を目的にクラニオセイクラルセラピーっていうのをやってもらってるんですよね。


マッサージと、何をされているかわからないんですけど、頭を触って脳髄の液を出すみたいな?それが自己免疫をあげてくれるっていう施術なんですよ。


ECとかACとかの抗がん剤治療は、内臓が本当に動かなくなるから、それをやったらすごく内臓がぎゅるぎゅるぎゅるって動き出して。これはわたしのなかで一番出会えてよかったなって思います。


ゆかり:おお。なんか日本のほうがいろいろそういうのありそうって思っちゃう。


まり:でも調べたら海外でもありそう。免許がいるような本格的な施術みたいなので。


ゆかり:これまでを振り返って、これはわたしはあるんですけど、先生に対して「え、それ先に言っておいてよ」みたいなことってありますか。もっと早くに知っておきたかったことみたいな?


まり:それが、今の先生はまったくなくって。わたしもしつこく質問しちゃうんで、それで全部わからないことを放り投げているんで、今の先生はそんなにないかもです。一番最初の先生はそういうのがあったので信用できんなと思って。絶対にここには来ないって思って。


ゆかり:いい先生に出会えて何よりですね。


まり:ですね。本当に相性がすごくいいです。


ゆかり:これから治療に向き合う人とか、乳がんだってわかった女性に伝えられることはありますか?


まり:そうですね。わたしはたぶんメンタルから乳がんを自分で作っちゃったと思うんですよね。


いろんな人にみてもらったら、やっぱり仕事をがんばりすぎとか、自分の気持ちにそっていないところで我慢しちゃったりとか、無理しちゃったりしてる部分があったみたいなんで。やっぱり、無理はせず、自分ファーストで生きてほしいなとはすごく思います。


ゆかり:いろんな人に見てもらったというのは、カウンセリングとかってことですか?


まり:けっこういろんな人にみてもらったんですけど、東洋医学の漢方の先生とかクラニオの先生とか、あとこれは好き嫌いが分かれると思うんですけど、ヒーラーさん、ちょっとスピリチュアルな感じの人とか。


でもだいたい言われることが、我慢しすぎ、無理しすぎって。で、やっぱりHER2っていうタイプがホルモンタイプじゃないからこそだと思うんですけど、自分で作り出しちゃったものかなって思って。


ゆかり:そっかそっか。


まり:で、わたしシングル歴が9年とかなんですよ。もうほんと子どもが生まれてすぐに別れて、ほんと最近養育費をもらい出してそれまで一人で踏ん張らなきゃいけない状態だったんで。


ゆかり:無理して当たり前みたいな。


まり:そうですそうです。無理しないと誰がやるんだって。


ゆかり:わたしもそれすごく共感できるんですけど、そういう意味では、乳がんになったことで、自分と向き合うというか。自分で作り出しちゃった部分があるなって思っていて。身体を大事にしなかったとか、別に機能してるからいいやみたいな。


気持ちも受け止めてなかったりとかってことがすごくあって、でも乳がんになったことでそういう部分に初めて目が行くようになったっていうのがすごくあって。目を覚ませよみたいな。


まり:思いますよね。こうなったからこそって感じの。


ゆかり:ですよね。ありがとうございます。いっぱいお話できて楽しかったです。ということで、こんちわ第1弾のゲストはまりさんでした。どうもありがとうございました。


まり:ありがとうございました!


ゆかり:またインスタで!まりさんのインスタのアカウントは、@mar_her2_2023です。まりさんのことをぜひフォローしてください。




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